SteamでPCゲームを楽しむうえで、ゲーミングマウスは操作性を大きく左右する重要なデバイスです。
マウスは見た目が似ていても、センサー性能や重量、ボタン配置などによって使い心地がまったく異なります。
この記事では、まずゲーミングマウスの主要な機能や選び方を詳しく解説し、その後でSteamに最適なおすすめモデルを10種類ご紹介します。
ゲーミングマウス選びで知っておきたい基本機能

DPI(解像度)と感度調整
マウスの性能を語るうえで外せないのが「DPI(Dots Per Inch)」です。
DPIが高いほど、少ない手の動きで大きくカーソルを動かせます。
ゲーミングマウスでは400〜26,000DPIと幅広く設定できるモデルが多く、自分のプレイスタイルに合わせた調整が可能です。
FPSでは低DPIで精密なエイムを行い、MMOでは高DPIで素早い操作を行うなど、用途によって使い分けられます。
センサー性能
ゲーミングマウスには「光学式」と「レーザー式」がありますが、主流は高精度な光学式センサーです。
特にPixArt社製センサーは多くのハイエンドモデルで採用されており、トラッキング精度や加速の少なさで信頼性が高いです。
センサー性能はエイムの安定性に直結するため、FPSゲーマーにとっては最重要ポイントです。
有線 / 無線の違い
有線マウスは遅延がほぼなく安定性に優れていますが、ケーブルの取り回しが気になることがあります。
無線マウスは取り回しが快適で机周りもスッキリしますが、以前は遅延が課題でした。
しかし近年の無線モデルは「LIGHTSPEED(Logicool)」や「HyperSpeed(Razer)」といった独自技術でほぼ遅延ゼロを実現。
プロシーンでも無線マウスが主流になりつつあります。
重量
ゲーミングマウスは軽量化が進んでおり、最新モデルでは60g以下の超軽量マウスも登場しています。
軽いマウスは素早いエイムがしやすく、FPSに有利。
一方で重量感のあるマウスは安定性が高く、MMOやクリエイティブ用途に向いています。
中にはウェイトを調整できるモデルもあり、自分好みのバランスにカスタマイズ可能です。
サイドボタン
親指で操作できるサイドボタンは、ショートカットやスキル発動を割り当てられる便利な機能です。
FPSではリロードや近接攻撃、MMOではスキルやマクロを登録するなど活用の幅が広いです。
多ボタンタイプはMMO向け、2ボタン程度のシンプルなタイプはFPS向けに選ばれることが多いです。
スクロールホイール
スクロールホイールは武器切り替えやスキル選択などに多用されます。
チルト機能(左右入力対応)があるものや、無段階スクロールに切り替えられるものも存在します。
快適な操作性を求めるなら、ホイールの仕様にも注目しましょう。
RGBライティング
ゲーミングデバイスらしい演出を楽しめるのがRGBライティングです。
マウス本体がカラフルに光り、ゲームや音楽と連動させることも可能。
実用性というより見た目や没入感を重視する機能ですが、RGBがあると一気に雰囲気が変わります。
シンプルなモデルを選びたい場合はライティングOFFで使うこともできます。
耐久性
ゲーミングマウスは長時間の使用を前提に設計されています。
一般的に5,000万回以上のクリック耐久を持つスイッチが搭載されており、激しい操作にも耐えられます。
信頼できるブランドを選べば、数年単位で安心して使えるでしょう。
ソフトウェア機能
多くのゲーミングマウスは専用ソフトを使ってボタン割り当てやDPI調整、マクロ設定が可能です。
Razer Synapse、Logicool G HUB、SteelSeries GGなどが代表例。
ソフトウェアの使いやすさも製品選びの大きなポイントです。
Steamで使えるおすすめゲーミングマウス10選!
Razer DeathAdder V3 Pro

Razerを代表する定番シリーズの最新モデル。
重量わずか63gと超軽量ながら、30,000DPI対応のFocus Proセンサーを搭載。
無線でも驚異的なレスポンスを誇り、プロFPSプレイヤーにも支持されています。
価格は2万円台と高価ですが、FPS特化の最高峰マウスです。
スペック表
Razer DeathAdder V3 Pro | |
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価格(定価) | 約22,000円 |
接続方式 | 無線(HyperSpeed) / 有線(USB-C) |
センサー | Focus Pro 30K センサー |
重量 | 約63g |
特徴 | 定番エルゴノミクス形状, 超軽量, 高耐久スイッチ |
おすすめポイント
- 63gの超軽量ボディ
- 30,000DPI対応の最新センサー
- 無線でも遅延ゼロクラス
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2

eスポーツシーンで圧倒的なシェアを誇るLogicoolの競技向けマウス。
重量はわずか60gで、LIGHTSPEED無線接続により遅延を感じさせません。
プロゲーマーの使用率も非常に高く、安定感と軽快さを両立。
価格は2万円前後ですが、FPSゲーマーなら一度は試したい逸品です。
スペック表
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 | |
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価格(定価) | 約23,000円 |
接続方式 | 無線(LIGHTSPEED) / 有線(USB-C) |
センサー | HERO 2 センサー(最大32,000DPI) |
重量 | 約60g |
特徴 | 超軽量設計, 低遅延ワイヤレス, プロeSports向け |
おすすめポイント
- 60gの超軽量設計
- LIGHTSPEED無線で遅延なし
- プロゲーマー使用率トップクラス
SteelSeries Aerox 5 Wireless

穴あきデザインで74gの軽量ボディを実現したワイヤレスマウス。
耐水・防塵仕様を備え、耐久性も高いのが特徴です。
サイドボタンを含め9ボタン搭載で、多機能かつMMOやMOBAにも対応。
価格は1万5,000円前後とコスパも良好です。
スペック表
SteelSeries Aerox 5 Wireless | |
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価格(定価) | 約15,000円 |
接続方式 | 無線(2.4GHz / Bluetooth) / 有線(USB-C) |
センサー | TrueMove Air(最大18,000DPI) |
重量 | 約74g |
特徴 | 多ボタン搭載, ハニカムシェル, 防水防塵IP54 |
おすすめポイント
- 74gの軽量設計+防水防塵対応
- 9ボタン搭載で多機能
- ワイヤレスでも長時間駆動
Glorious Model O Wireless

ゲーマーに人気のGloriousから登場した軽量マウス。
ハニカム構造で68gを実現し、手に馴染む形状で長時間の操作でも快適。
センサーは高精度で、FPSに特化した設計です。
価格は1万5,000円前後で、軽量無線マウスの定番となっています。
スペック表
Glorious Model O 2 Wireless | |
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価格(定価) | 約15,000円 |
接続方式 | 無線(2.4GHz / Bluetooth) / 有線(USB-C) |
センサー | BAMF 2.0(〜26K DPI級) |
重量 | 約68g |
特徴 | 軽量・左右対象・滑走感重視のゲーミング |
おすすめポイント
- 68gの軽量ハニカム構造
- 高精度センサー搭載
- シンプルで握りやすい形状
BenQ Zowie EC2-CW

プロFPSシーンで愛用者の多いZowieのECシリーズ。
シンプルなデザインと安定したセンサー性能で「競技専用マウス」とも呼ばれるモデルです。
無線版となるEC2-CWは快適な操作性をそのままにワイヤレス化。
価格は2万円前後で、ストイックなFPSプレイヤーに最適です。
スペック表
Zowie EC2-CW(Wireless) | |
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価格(定価) | 約23,000円 |
接続方式 | 無線(2.4GHzドングル) / 有線(USB-C) |
センサー | 3395系(実装仕様に準拠) |
重量 | 約77g |
特徴 | 競技向けエルゴ形状・低遅延・ドライバ不要 |
おすすめポイント
- プロシーン御用達のZowieシリーズ
- シンプルで安定した操作性
- 無線対応で取り回しが快適
ASUS ROG Gladius III Wireless

ASUS ROGブランドのハイエンドマウス。
独自スイッチソケット構造により、マウススイッチを自分で交換可能。
ワイヤレスでも長時間駆動し、RGBライティングも鮮やかです。
価格は1万5,000円前後で、カスタマイズ性を求める方におすすめ。
スペック表
ASUS ROG Gladius III Wireless | |
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価格(定価) | 約12,000〜14,000円 |
接続方式 | 無線(2.4GHz / Bluetooth) / 有線(USB-C) |
センサー | ROG専用センサー(最大19,000 DPI / 400 IPS / 50G) |
重量 | 約89g |
特徴 | プッシュフィットスイッチソケット II, 1000Hzポーリング, ROGスイッチ採用 |
対応 | Windows, Steam(Xinput対応) |
おすすめポイント
- スイッチ交換可能な独自構造
- RGBライティング対応
- ワイヤレスで長時間使用可能
Corsair DARK CORE RGB PRO

MMO向けに最適化された多ボタンマウス。
サイドボタンを豊富に搭載し、複雑なスキル回しに対応可能。
無線・有線両対応で利便性も高いです。
価格は1万2,000円前後で、MMOプレイヤーに最適な選択肢です。
スペック表
Corsair DARK CORE RGB PRO | |
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価格(定価) | 約12,000〜14,000円 |
接続方式 | 無線(SLIPSTREAM / Bluetooth) / 有線(USB-C) |
センサー | PixArt PAW3392(最大18,000 DPI) |
重量 | 約133g |
特徴 | ワイヤレス充電(Qi対応), サイドグリップ交換可能, RGBライティング |
対応 | Windows, Steam |
おすすめポイント
- 多ボタン搭載でMMOに最適
- 有線・無線両対応
- 快適な握り心地
HyperX Pulsefire Haste Wireless

HyperXの軽量マウスシリーズ。
ハニカムシェルで61gを実現し、ワイヤレスながら最大100時間のバッテリー持ち。
価格は1万円前後とリーズナブルで、軽量マウス入門に最適です。
スペック表
HyperX Pulsefire Haste 2 Wireless | |
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価格(定価) | 約15,000円 |
接続方式 | 無線(2.4GHz / Bluetooth) / 有線(USB-C) |
センサー | 26Kクラス(独自実装) |
重量 | 約61g |
特徴 | 超軽量・防塵防滴・柔らかいケーブル付属 |
おすすめポイント
- 61gの超軽量設計
- 最大100時間の長寿命バッテリー
- 高コスパで入門に最適
Finalmouse Ultralight 2

超軽量マウスの代名詞といえるFinalmouse。
重量わずか47gで、手の延長のような操作感が得られます。
数量限定販売が多く入手困難ですが、FPSゲーマーの憧れの存在。
価格は2万円台後半で、究極の軽量マウスを求める方におすすめです。
スペック表
Finalmouse Ultralight 2 | |
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価格(定価) | 約12,000〜15,000円(国内では並行輸入が中心) |
接続方式 | 有線(USB) |
センサー | PixArt PMW3360(最大3,200〜16,000 DPI) |
重量 | 約47g(付属シェルカバーで調整可能) |
特徴 | 超軽量設計, 小型サイズ, ハニカムシェル構造, 限定生産モデル |
対応 | Windows, Steam |
おすすめポイント
- 47gの究極軽量設計
- 競技シーンでも人気
- 入手困難な限定モデル
エントリー向け:Logicool G203 LIGHTSYNC

3,000円前後で購入できるエントリー向けゲーミングマウス。
シンプルな6ボタン構成ながら、RGBライティングや最大8,000DPIに対応。
初めてのゲーミングマウスに最適で、コストを抑えつつ基本性能をしっかり体験できます。
スペック表
Logicool G203 LIGHTSYNC | |
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価格(定価) | 約4,000円 |
接続方式 | 有線(USB) |
センサー | Mercury センサー(最大8,000 DPI) |
重量 | 約85g |
特徴 | RGBライティング対応, 6ボタン搭載, コスパに優れる, 小型軽量ボディ |
対応 | Windows, macOS, Steam |
おすすめポイント
- リーズナブルな価格
- RGBライティング対応
- 入門用にぴったりの性能
まとめ
ゲーミングマウスはDPIやセンサー、重量、ボタン数などによって大きく特徴が異なります。
FPSに特化するなら「Razer DeathAdder V3 Pro」や「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」、MMOなら「Corsair DARK CORE RGB PRO」、軽量志向なら「Glorious Model O」や「Finalmouse Ultralight 2」がおすすめです。
自分のプレイスタイルに合わせた最適な1台を選び、Steamゲームをさらに快適に楽しみましょう。
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